フォト
無料ブログはココログ

演劇・映画

2013年3月20日 (水)

初めての寄席

行ってきました、寄席で落語。

東京で暮らしていて行ったことの無い場所って結構まだまだあるもので、昨夜、初めて行ってきた。いや~、2800円でこんなに楽しめるとは思わなかった。ニポンの伝統芸能ってのはナカナカ良いものである。

上野の鈴本演芸場 。仕事帰りに6時半頃に入ったら若手の噺家が演っていた。出演者は毎月上旬、中旬、下旬で替わる。ちなみに新宿の末広亭や浅草演芸場等とは出演者が毎月ほぼ同じみたいで、この3つを順番に回っている様だ。渡されたしおりに出演予定者が書いてあったけど、急きょ差し替え・変更で違う演者が出てきたりした。

場内の自販機でビールを買い、飲みながら楽しむ。ココはお酒OKだけど、ダメという寄席もある様だ。酔っ払って騒がれたらタマラン、ってな事もあるしな。

落語から漫才、講談、奇術、都都逸、等々、盛りだくさんで飽きさせない。トリは芸術祭新人賞を受賞した若手の噺家、隅田川馬石(すみだがわ ばせき)

Baseki_3

演し物は「笠碁」 。碁好きのライバル同士のほのぼのとした人情噺。

面白いなと思いつつ、途中で眠くなってしまった。碁打ちの話だから碁盤に向き合っている情景が目に浮かぶのだけど、次第にイメージが薄くなってきてしまった。こりゃ聴いている側の問題なのか、噺家の力量なのか?だけど、トリの前の一席演じった、同じく新人賞(こっちは文科省の賞)を取った古今亭菊之丞 の演し物の方がリズムがあって面白かった。

Kikunojyou_2

まぁ古典落語はある程度事前にお勉強しておいた方が楽しめるみたいだけど、会社帰りにサクッと笑いたい場合には、小話や定番ネタの方がイイかもだな。TVでしか聴いたことのない「たらちね」 を生で初めて聴いたけど、結構笑えた。

色物がアクセントになってこれまた良い味を出していた。漫才はホームランという超ベテランのコンビだったけど、このベタなギャグがTVの漫才師より枯れた味わいで良い。講談も適当に時事ネタやギャグを織り交ぜて飽きさせない語り。う~む好きだな、この手は。

今度は新宿末広亭にでも行ってみるか。寄席の後で一杯ってのもイイね。

2010年5月15日 (土)

レンピッカ展

先週一杯で終了したタマラ・ド・レンピッカ展。仕事を終えて夜に駆けつけました。

Ski   

カミさんがファンだったので引きずられて行ったのですが、これが当たりで観てよかった。

1920年代から1930年代にかけての、アール・デコをそのまま体現したような画家。写実的でありながらもプラスティックな質感と艶めかしさで、活き活きと迫ってくる。今風のイラストレーションの様でもあり、全く古さを感じさせない。

Man

レンピッカの夫の画。好きになった作品の1つ。実物は黒のコートの質感に猛烈な迫力があり、圧倒させられた。

娘ギゼット。娘は放ったらかしで専ら母親(娘の祖母)が育てていた様だが、娘を題材にした作品には秀逸なものがたくさんあるのは面白い。

Girl

マドンナやジャック・ニコルソン等、セレブリティにコレクターが居るのは有名な様で、今回もニコルソンから借り出した作品が3点展示してあった。中でも強烈な印象が有ったのが「大公ガブリエル殿下の肖像」いう作品。

ロシア革命でフランスに亡命した貴族の肖像画なのだが、亡命先で軍服を身にまとい、うら寂しくも壊れてしまった貴族のプライドを保とうとしている哀れさがにじみ出ている画。ニコルソンの大のお気に入りらしいのだが、これがGoogleでいくら検索しても画像が出てこない・・・というか削除されている。カンタンには見せないぞ、ってな事なのだろうか、オーナーとして独占したいのか気持ちはワカランでもないがケチくさいぞニコルソン。でも実物の迫力には圧倒された。これまた大好きになった作品である。ちなみにおみやげのポスターや絵葉書としては有った。

この頃、20世紀前半のアール・デコ/アール・ヌーヴォー、バウハウス等の一連の作品や建築物は好き。今でも全く古さを感じさせないところが凄いと思う。

もう日本ではこんなまとまった形では展覧会はやらないだろうな。観ておいて良かった画でありました。

2010年2月 1日 (月)

とりあえず、ジントニック

いやぁ~タカアンドトシは芝居もナカナカやるもンです。新宿御苑のシアターサンモールにロンブーの亮の座長芝居『とりあえず、ジントニック』を観に行ってきました。

Tamura_2

わずか3回公演なのが惜しいが、初日を観てきた。出演は亮、タカトシ、村上(森三中)、Bコース、もう中学生、カリカ、入江(カラテカ)等の結構多彩な面々。演出は鈴木おさむ。

とある酒場で繰り広げられる人間模様を描いたコメディだが、普段お笑いをやっている連中がそれなりに芝居をしているのが面白い。特にカリカ(家城と林)の二人、存在感は本職の役者かと思ったほどだ。

ロンブーの亮は日頃の「・・・じゃない方芸人」では無く、堂々の主役だ。もともと芸人のイイ男ランキングbest3に入る男前、舞台映えして良し。初めは少々硬かったけど、終盤では弾けてラストではタカと一緒にスッポンポンなってしまうなど、これでもかと盛り上げていた。タカトシとの内輪話ネタ場面で、相方の淳に比べておっとりした部分を揶揄されているのが可笑しかった。

鈴木おさむ演出らしく?場面転換をスクリーンに映し出して切り替える等なんともTV的だったりする。初日であるせいか、少し硬かったけど悪くなかった。細かいことを言えば途中で脱線して芝居とは無関係に罵り合うシーン(もちろん台本通り)があるのだけど、ココでタカトシと同期だというBコースの3人が少々スベリ気味&時間が長過ぎで、欠伸をして眠くなってしまった。ちょっと長いよ~、飽きる。

TVで観るタカトシも面白いけど、芝居している二人もイイね。もう中学生、コイツも背が高いせいか舞台映えして不思議な存在感があって良し。

芸人の芝居という色物で括るのは惜しい中身。ちゃんとコメディとしてほろ苦青春群像劇として成立している。まあチョッとドタバタ過ぎ&内輪ネタ過ぎとも言えるけど、そこはご愛嬌か。あと10回ぐらい公演があれば終盤の回をもう1度観てみたい気がするけど。

おススメです。

2009年3月 9日 (月)

「夜の来訪者」は誰?

久しぶりに芝居を紀伊国屋ホールへ観にいった。シスカンパニーの「夜の来訪者」。

Yorunoraiho01

段田安則が演出&出演、高橋克美、八嶋智人、渡辺えり、坂井真紀、岡本健一、梅沢昌代出演による密室心理サスペンス劇。

筋は映画「パッセンジャー」と同じで、最後に「ふぅ~ん、ナルホドね」ってなオチになるのだが、そこに至るまでに少々ダレ気味になってしまったのが惜しかった。1幕目の坂井真紀と岡本健一の掛け合い部分等、途中で寝てしまいそうになった。

高橋克美扮する一家の主と、段田安則の刑事が存在感&迫力があり、○。さすがに舞台人であります。八嶋はいつものTVで見せるキャラよりも抑えた芝居でなかなか。

坂井真紀と岡本健一は上手いのであろうけど、どこかセリフが響いてこない。だから情景が脳裏に浮かんでこない気がした。

全体として「あ~面白かったなぁ~!」ってな爽快感というか高揚感が湧いてこなかったのは残念。帰りに中華料理屋でビールを飲みながら俄か演劇通となるのでありました。

2009年3月 4日 (水)

パッセンジャーズ

映画「パッセンジャーズ」の試写会に行ってきた。

081202_passengers_main

主演はいつの間にかアダルトなおねーちゃんになっていたアン ハサウェイ。前作の「プラダを着た悪魔」は未だ多少可愛らしさがあった様な気がしたが、今回では全く大人の女していました。

結構大胆な濡れ場もあり「おおっ!?」っとワクワクしたりして。う~む、エエやんか。

筋は・・・まだ公開前だから言わないでおこう、と思ったが来週公開なのでまあイイか。オチはブルース ウィリスの「6センス」の様な話です。「実は・・・××だった」ってなところ。

尺は90分チョイの小品。ネタ的にはちょうどよい長さだと思う。心理サスペンスorホラーとも言えるかな。

カナダのバンクーバーで撮影していた様で、全体的に暗く沈んだトーンでヨーロッパ映画の趣があって中々よい。サスペンスものとはいえ、アメリカ本土が舞台だと街並みがケバかったりするが、雨がそぼ降りジメジメして寒々しい季節感が映画の雰囲気に合っていた。北米は広い。こんな雰囲気もまたアメリカ(カナダ?)ではある。

で、面白かったか?

ワタクシの結論・・・DVDでどーぞ。

2008年3月19日 (水)

ドラリオンは眠かった

会社のリクリエーションでドラリオンを観に行った。フジテレビがやたら煽っいるサーカスの様なアクロバティックなパフォーマンスだ。
ホントはブルーマンを観に行くつもりだったのが、スケジュールの都合が付かずコッチになった。

先に結論…チト退屈で寝てしまいました。寝不足とビールのせいも有るけど、何か間延びしてるし妙に「お芸術」してるし。
スペクタクルなら中国雑技団の方が優っているんじゃないかねぇ?

30分の休憩をはさんで後半はまあまあスリリングで楽しめたけどな。道化師のオヤヂ(crown)が笑かそうとするんだけど、この辺りはヨーロッパのジンガイとニボン人との笑いのツボが合わず、今ひとつ盛り上がらない。そのせいかどうか、結構空席が目立っていた。
まあ会社の福利厚生で行った(タダ)んだから文句も言えないけどな。

最後の演目を残して退散し、後はビールで乾杯とあいなりました…あー眠かった。

2007年12月29日 (土)

2回目の渡辺えり

吉祥寺シアターにオフィス3○○(さんじゅうまる)の「リボン」を観に行ってきた。何と最前列の右端という絶好の位置!こんなに近くで芝居を観るのは初めてなんで迫力最高。

出演は渡辺えり、木野花、宇梶剛士、その他(渡辺えりの夫・・・名前は何だったけ?)で総勢20名ぐらい。音楽劇なので歌あり踊りあり、2時間半で1幕中休み無し。軽快なテンポとは裏腹に、テーマとしては結構重い話で(戦争、差別、女性蔑視、etc)、日頃TVや他の商業演劇では見せない渡辺えりの問題意識を色濃く出していた。

ストーリーは昭和40年頃から始まって、大正末期~昭和20年の終戦、現代(今から20年くらい前)を重層的に展開してゆく。順を追って時代が変わる訳でもなく、いきなり大正末期へ飛んだかと思えば、バブル期に変わったりして初めは何がなんだか分からないって感じだったけど、終盤にきて「あ~なるほどね、そういう事だったんだ」と分かる仕掛けになっていた。

この日は終幕後に渡辺えりのトークがセットされていて、客席からの質問に答えていて中々楽しかった。ついで宇梶剛士もトークに参加する大サービス。

この手の芝居って中々判り辛いんだけど、トークの中で渡辺が「これがアングラ芝居の面白いところ。部分でなくて全体を通して面白いかどうか感じてくれればOK。判りやすい芝居を求めるのなら、日生劇場か帝劇の芝居を見た方がイイ」とキッパリ。宇梶も役者を志して唐十郎の芝居を初めて観た時「なんだこりゃあ??」とサッパリ判らなかったと告白。でも何回か観ている内に面白さを感じる様になったとの事。

そーかぁ、あんまり理屈で考えて芝居を観ちゃうと返って面白く無くなるのかもしれないんだな。芝居初心者のワシとしては先入観抜きで観た方がイイって事か。

次は何を観に行こうかな。

2007年10月 1日 (月)

ミザリーを観ざりー

新宿のシアターアップルに、9/29初日を観に行った。渡辺えり、小日向文世の2人芝居。ちなみに渡辺えりは美輪明宏からのアドバイスで“えり子”から改名したそうな。へぇ~知らんかったわ。

Misery

1990年にアカデミー賞(主演女優賞)を取った、スティーブン・キングのホラー映画の舞台化。2年前に初演されているので今回が再演。2時間で2幕。初日のせいか2人とも少々硬さがあり、途中何回かセリフを噛む場面があった。

2人の芝居は初めはチョイとダルさを感じたが、次第に調子を上げてきた。ただ翻訳ものの芝居の宿命なのか、単にワシが芝居を見慣れていないせいなのか、1回のセリフの長さが気になった。まあ映画と違って映像で見せる訳ではないから、どうしても説明的になってしまうのだろうけど。芝居ってこういうものなのかな。こりゃセリフ噛むわな。

さすがに舞台人の2人は限られた空間の中で、狂気と恐怖を目一杯演じていた。渡辺えり扮するミザリーが段々狂気を帯びてくるところがゾッとさせる。終盤に小日向文世扮するポールの足を斧でぶった切るシーンはナカナカの出来。全体的にはちょっと長いかなって気がした。1幕にして100分くらいにまとめられたら、もっとテンポが出てきて良かったんじゃないかな。

ちなみに初日と言う事で、客席には芸能人がチラホラ。カミさんが目ざとく某有名女優が観にきているのを発見。ワシは言われるまで判らなかったけど、確かに本人。見かけは全くフツーの人で、フツーの服装。でも横顔を見ると確かにそうだ。顔が小さい!こんなに顔が小さい人間っているのかってな位。でもちょっと痩せ過ぎだな。

終演は夜の9時前。芝居がはねた後は食事か飲みに行くのがお約束。シロウト演劇評論家のワシらもそうするべく、四谷3丁目へ出撃するのでありました・・・・to be continued.

2007年5月22日 (火)

最近観たDVD(その2)

もし叶うならば全てを投げ捨ててかっさらってしまいたい、とワシが勝手に妄想している女優は「石田ゆりこ」か「原田知世」の2人である。

その知世ちゃんのデビュー作(出世作)の『時をかける少女

Tokikake1

かぁ~っ、知世ちゃん初々しくてたまりません!担任の先生役の根岸季江も若かりし頃、何故か白いピチピチのショートパンツで体育の授業をしているところが新鮮でした。

最後のエンドロールで知世ちゃんが「♪時を~かける少女~」と歌うシーンは、如何にもアイドル映画していてそれはそれでイイもんです、理屈抜きに。

で、その正統な続編とされたアニメ版の『時かけ』を続けて観ました。ジム仲間で親しくしているDさんが知世ちゃんの実写版と一緒に貸してくれました。

Tokikake2

正直言ってこれほど面白いとは思わなかった。評判は聞いていたけど、これほどきめ細かく丁寧に作られていたとは知らなかった。面白い!!!!思わず胸がキュンとしてしまいました。

2006年11月27日 (月)

江戸の誘惑

両国の江戸東京博物館に観にいってきました。

ボストン美術館所蔵「江戸の誘惑」

肉筆の1点ものの浮世絵ばかり、日本初公開のものが多く日曜日とあってか大盛況。ゆっくり&ジックリとはいかなかった。それでも結構楽しめた。

<葛飾北斎「唐獅子図」>

袱紗まあ風呂敷に描かれた北斎の獅子。周りは娘の葛飾応為が描いた(らしい)牡丹の画。まさに唐獅子牡丹じゃ!

Hokusai2

ひゃあ~艶っぽい姿ですな。↑の画と同じ作者とは思えない程、北斎のカバーするジャンルや描写ってのは凄いものがありますね。ちなみに北斎は春画(ポルノ)の大家としても有名であったのはご存知の通り。

<葛飾北斎「鏡面美人図」>

Hokusai

後姿だけで、顔は鏡に映った表情のみを描き出すなんてスゴイ。全く古さを感じさせないアングル。

でもまあ日本の浮世絵を一番多く(?)保管、所蔵しているのはアメリカ(外国)だっていうのは、皮肉というのか誇らしいというのか、夏に観にいった伊藤若冲展も里帰り展だったし、イイものは日本の外にあるものかもね。

より以前の記事一覧

最近のトラックバック

2020年5月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31