まったく毒にもクスリにもならないサミットが終わって清々した。街角や駅はオマワリだらけで邪魔臭いし、自転車で通りを走れば検問ばかりでロク進みやしない。
地球温暖化防止、CO2排出抑制に深夜営業を控えろ・・・コンビニの24時間営業はけしからん、子供の非行の温床になる、大体深夜に店が開いているからウロウロするヤツが蔓延る、そんなに夜中に買い物に来るニーズがあるのか、そもそもそんなに“便利”である必要があるのか~昔は夜8時には店は閉まっていたもんだ云々・・・・・etc。
シンタローくんを始めとして京都や埼玉や東京の痴痔(≒知事)連中が言いたい事を言っている。まったくそんなゴタク並べる前に、新銀行東京の件はドーなったんだよと言いたい。どうしようも無い銀行作って赤字垂れ流して、責任逃れに絆創膏代わりの税金を突っ込むとは犯罪行為そのものだ。大体、コンビニなんざ利用した事ないだろうに。夜中に腹減ったら誰かを使い走りさせればイイし、「やべえ、電気代払ってなかった!」とあわてて残業後の深夜に料金を払い込みに行った事などあるはずもない。
それに加えてもっと腹立たしい事がある。新聞、特に朝日新聞だ。コイツは悪質である。
昔から環境問題や消費者保護に非常に敏感で高邁な論調を掲げているが、自家用車の利用や深夜営業のビジネスには基本的に批判的で偽善振りが鼻に付く。今でも思えているが、コンビニを最後まで「深夜スーパー」と表記していた。業態の違いなんてどうでもよく、夜中まで営業している特殊な商売、という捕らえ方をしていた(ほんの10年くらい前まで)。まだ日経の方がちょうちん記事ばかりのヨイショ新聞だけど、商売についてはキチンと把握していた。*と、言いながらズ~っと前から家では朝日を定期購読しているんだけどね。
日本って国は誰かが「コンビニは資源の無駄遣い商売だ、けしからん!」と言い出すと、何となく世論としてそんな認識が当然であるかの様になってしまう。大勢に流されやすい国民性ってのは恐ろしいもんだ。もっと絞り込んで当然の商売や業種ってのはいくらでもあるだろう。大体シンタローなんてのは何年前のニッポンを想像しているんだ?アナクロもココまでくると笑えるもんだ。
それからもうひとつ。ココの会社は気に入らない。ローソンだ。
日本郵便と手を組む、24時間営業は見直す必要があると発言(後で撤回したが)・・・・etc。商社やメーカーの発想で小売商売のポリシーが無いっていうか節操が無い。国の施策や方針に敏感で、未だにココのATMでお金を下ろすと、2千円札が出てくる。「2千円札が欲しけりゃローソンへ」ってなもんだ。そんな事だからいつまでたってもセブンを脅かす事ができない。まあ仕方ねえか、自分でこの商売をやりたいと思って起業した訳じゃないし、体制に敏感に反応しなけりゃ他と差別化できなんだからな、あの社長は。
さらにもうひとつ。ニッポンてのはものづくり=メーカーには好意的な感情や論調が一般的で、スーパーやコンビニの様な流通業に対しては「モノを右から左へ流して利益を得る等、創造性を欠いたラクな商売」という認識がある。「スーっと現れてパーっと消えるのがスーパーだ」と大昔に揶揄した財界のジイサンがいたが、今でも全く変わっていない。消費者発想ではなく生産者発想から抜けきれないのがこの国なのだ。メーカー側はとかく小売側を「バイイングパワーの横暴」とか非難するが、マーケットを自分の思惑通りに支配したいのはメーカー側の方なのは大昔から何一つ変わらないのだ。その「横暴」な力のおかげで、一般ピープルが手にする商品の価格がある程度適正に保たれている・・・これがメーカーの希望通りならばどうなっていたか。
で、私はコンビニの味方です。昔はたしかにコンビニの会社に勤めていたけど、そればかりじゃない。消費者発想をしない、または朝日みたいにそのフリをするのが気に入らないのだ。
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